トイレットトレーニング~おむつの始まりから終わりまで~
排尿のメカニズムを知ることによって、無意識的排尿行動から意識的排尿行動に移る段階がわかります。大人が援助することから子ども自身が意識化され、一定量の排尿が固定化されるまでを5段階の見通しを持って見ることができるのです。
◇0歳児から1歳6か月
濡れたおむつを長時間放置しない。赤ちゃんが信号を発したら(泣く・もぞもぞするなど)、交換する。1歳前後になるとおむつが濡れれば大人にしがみついてくる。またいつもおむつを交換する場が決まっていると、スボンのゴムを引っ張るなどの仕草をまじえてそばに寄ってくる(清潔感覚を身に着ける時期)
◇1歳6か月から1歳8か月
合図を見落とさない。仕草で信号が多いが、この時期になると「チーチー」という言葉も聞かれるようになる。午睡後、おむつが濡れていないときはオマルを使用する。(条件反射の時期なので意識化や強要はしない)。
◇1歳8か月から2歳
合図がきちん大人に伝わる。1回の排尿量が多くなる(100ml以上。1枚のおむつが濡れた状態)。2時間くらい間隔がある。
◇2歳から3歳
午睡中におもらしをしなければはずす。夜間は、まだ無理のようならはずさない。
◇3歳
昼間夜間共にはずれたかを確認する。
なお、トレーニングパンツについては、股の部分が2重3重になったものをはかせることは、おむつをしている感覚と同じです。
大人が排尿のメカニズムを知ることと、それぞれの間隔を押さえることができればトレーニングパンツの必要はなくなります。
むしろ、この時期、1回や2回失敗した時に、オシッコの流れる姿を自分の目で確かめることが大事なことです。