自己肯定感を育てる褒め方と褒めことば
自己肯定感を育てる褒め方と褒めことば
みなさんは人を褒める時どんな言葉を使いますか?
かわいいね、すごいね、かっこいいね、できたね、
時と場合によって出てくる言葉は違いますが、子どもの成長を促し、子どもの心の記憶に刻まれる<褒め言葉>を紹介していきます。
子どもは誰でも、褒められるとうれしくなります。自分のしたことをほかの人が認めてくれた、と感じ、褒められたことで、その人を信頼するようになります。もう少し大きくなると、褒められることで、何をすれば人が喜んでくれるかわかるようになり、自己肯定感が育っていきます。
ただし、ただ褒めていればいいわけではありません。
何でも褒めすぎると、他人からの評価に敏感になってしまいます。また、褒めさえすれば育つと思うのは間違いです。「すごいね」「えらいね」「かっこいいね」という画一化した褒め言葉では、どこがいいのか、何がいいのか、子どもには伝わりません。
人格を褒めるのではなく、その子らしさを認めて、その子の育ちを褒めましょう。
(当たり前にできていることを褒めてもうれしくない。その子にとってちょっと難しいことにトライした時、できたことを褒めるのではなく、やろうと挑戦したその過程を褒めてあげる)
例えば、絵を描いていたら、「上手だね」ではなく、
「ぐるぐるがとっても上手に描けているね!」
「いろんな色を使っていて元気に描けているね」
「力づよく握ってかいたんだね、楽しい気持ちが伝わってくる絵だね」
など、と認めて褒めるといいですね。
その子どもなりにがんばったこと(決して、他と比較しないで。その子の頑張りに注目する)
3歳以下の年齢の小さいころは、言葉だけではなく、手を握ったり、抱きしめたりとスキンシップをとることで子どもは安心感を得られます。ほかの子と比較して褒めることは、優越感しか育ちません。
「おりこうさんね」といった大人の評価を与える褒め方もあまりよくありません。それよりも、「お手伝いしてくれてうれしい」「一人で着替えができたね」など、大人の気持ちを伝えていきましょう。