脳と運動の関係
食と教育研究家の廣瀬正義さんによると、運動前と運動後で記憶力を調べると、運動後のほうが10~15%くらいよくなったそうです。記憶力がよくなったのではなく、脳の活性度が高まったのです。しかも、腕立て伏せなどの上半身を使った場合と、ランニングなどの持久走をやった後では、後者の脳の活性度の方がいい。筋肉を多く使ったほうが、脳の活性度も高まるといえます。
脳は使うことで働きが維持されます。脳を使うというのは、いわゆる知的な使い方と、運動的な使い方のふたつの意味があります。運動的な使い方というのは、あまり知られていませんが、脳を維持している筋肉を使うことで、その刺激が自然に脳の信号を送って、脳を活性化させていくということです。それがないと脳は委縮してしまいます。
幼児期は、脳も身体も急速に発達していく時期です。だからこそ、子どものときはど、運動をさせなければならないのです。鬼ごっこや縄跳びなど、身体を動かす遊びには、多様な動きが含まれています。特定のスポーツを続けるよりも、いろいろな動きを獲得するのに効果的なのです。
ちいさいときから“転んじゃいけない、すり傷をつけたら大変だ”という子育てをしてしまうと、子どもは筋肉の発達のうえでもどんどん弱くなっていきます。小さな怪我をすることで大きな怪我を予測し回避できるとも考えられます。
身体を動かして遊ぶことの楽しさを伝え、わくわくやドキドキを通じて、身体力をアップさせましょう!