幼児:対話して決める②野菜

大人:野菜の話しよ~

こども集まる

大人:野菜の苗を植える時期調べてきた?

調べてきた子1名

大人:おお~!!すばらしい!!じゃあ発表しよう!

調べてきたのは年長男子。まだ字は書けないが、宿題があることを母に話し、母と調べてきた内容を読む。

 

ほかの子は・・・

「(調べてくること)わすれちゃった~~」←想定内

 

翌日に宿題をやってくることはないので想定内。翌日は圧をかけることもスケジュールしている。

「え!!調べてきてくれないと明日金曜日でそのあとはお休みだよ!星ぐみのプランターは何もなしでいいってことなのかな?」

「やだ~」

「じゃあもう1回確認して調べてこようね」

「わかった~」

 

翌日

ほぼ年長全員が調べてきた。忘れた人もいたが、忘れたことに気が付き、クラスの図鑑で調べるものもいた。調べてきた子は調べた内容を各自メモし、全員の前で発表した。

その中の一人、Sくん。調べていないに加え、忘れたことすら思い出していなかった。

「Sくんは?とうもろこしはいつ植えたらいいかわかった?」

「調べてくるの忘れた~~~」

「そっか。じゃあ、一緒に図鑑よんで、みてみようね。」

「うん」

 

一緒に図鑑を開くが表情が晴れない。大人が離れると図鑑を閉じた。

「どうしたの?」

「しまう~」

「どうして?」

「興味ない」

「・・・・」

 

彼は、自分がすきな事(絵を描く・ブロック等の立体あそび)には集中するものの

話を聞くこと全般、全体に向けられた指示(これから散歩にいく等)の言葉にも気持ちが向けられず自分の世界の中で、自分の興味あることのみに熱中する。聞いてなかった。わからなかった。が多いのが特徴。

集団行動、集団生活していく上では、なにをすればいいのかわからなくなりやすい。

 

小学校入園までに周囲に起こる状況に関心をもち、状況を知ろうとしたり、伝えたりする力を身に着けてもらいたい。(小学校になってやりたくない勉強・興味ない宿題をできる・できないに関わらず、理解し取り組むことの必要性を感じられる。また、配られる手紙を親に届ける等は子どもがやらない限り、親は何も情報を得られない。そのため周囲に起こる状況に関心をもち、状況を知ろうとしたり、伝えたりする力を身に着けてもらいたい。)

そんな願いもあり、あえて、食育を通じて、クラスで行うことに関心をもつきっかけにし、こどもたちが自分で考えたり、

意見を出してみて、相手は自分と同じ意見ではないことに気がつき、話し合おうとする力をつけるために行っている。

 

彼の“興味ないからやらない”は受入れた。興味ないことは仕方ない。

それでも他の子たちがやっていく過程には同席してもらって、それぞれの意見がでてくる状況のなかで彼の中でどんな気づきがあるのか。彼が意見や考えを述べた時を逃さすに賞賛していく。

 

そして、みんなが調べてきた結果

ピーマン、なす、とうもろこし、さつまいも、が候補となった。

 

でも残りのプランターは3つ。

3つなら育てられる。ので、多数決。

ピーマン・ナス・さつまいもを育てることに決まった。

 

さてさて、水やり続くかな。

 

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