睡眠による生理機能の変化~体温と新陳代謝・皮膚温の変化と発汗~
◇体温と新陳代謝の変化
体温の変化は入眠初期に比較的急激な体温の下降がみられ、徐々に下降を続け、午前1~4時ごろ最低値を示すようになります。そして夜明けとともに次第に上昇して、目覚めにカーブを描きます。
新陳代謝の変化も最低を示す時刻は体温の最低値の時刻と一致するようです。
睡眠が浅いと低下率は少なく、深さとともに平行するとされています。
この睡眠中代謝の低下がエネルギーの身体発達に多く用いられることを意味しています。
◇皮膚温の変化と発汗
子どもは、寒冷期でも入眠直後に額や胸などに汗をかきます。子どもは入眠後、皮膚血管が拡大し、血流が盛んになって皮膚の温度が上昇し、発汗します。
発汗も睡眠の深さと関係があり、熟睡のときには多く、眠りの浅いときには少ない傾向がみられます。
発汗後は、皮膚温の上昇は止まり、夜中になって外気温が低下すると、すぐには体温が適応できず寝冷えを誘発することにもなります。