【0歳児:悩み】8か月になっても人見知りをしません。何か発達に問題があるのか?
8か月になっても人見知りをしません。何か発達に問題があるのか?
- 行動の意味
人見知りは心の発達の証ですが、人見知りをしない子もいます。
人見知りは、親しい大人とそうでない大人を区別できる知恵がついてきたことを意味します。ただし、生まれつき社交的な性格であったり、家族が大勢いて人の出入りが激しい家庭や、お店を出している家の子どもは、いろいろな人に抱っこされることも多く、人見知りしない場合もあります。
大事なのは人見知りをしなくても、親しい人とそうでない人の区別ができているがどうかです。
お母さんが来た途端、抱っこしたがるなど、自分の大好きな人がわかっていれば問題ありません。
- 対応法
人への信頼感の獲得を
泣いても大好きな人から「あなたのおばあちゃんだよ」「お母さんのお友だちよ~」と言われるとチラチラ見たりします。これは警戒心から一度は顔を背けますが、人を求めてやまない心が、赤ちゃんにそうさせているのです。
不安だけど、関心があればこそ、人間関係は広がっていきます。
信頼できる家族が、自分をよく知らない人と言葉を交わすのを見ながら少しづついろいろな人に心を開いていきます。大好きな親しい大人がついていてくれれば、不安を乗り越えられるのです。
*注意(気にしなければならないこと)
特定の人への信頼が育っておらず、表情や甘えが乏しい乳児は、人見知りがないばかりか、抱かれるのを嫌がったり、逆に誰でも抱かれたがったりする情緒発達の遅れがみえます。
そんなときは、人との信頼感が育まれるアイコンタクトや、同じものを見て心を通わせ合うなど、おこような大事な発達過程を、もう一度、丁寧にしていきましょう。