離乳食を始める前に。食物アレルギーを考慮した気を付けること

◇離乳食のはじまり
離乳期にアレルギーが多いのは
アレルギーは遺伝的な素因をはじめ、食生活の欧米化などの生活環境の変化から起こるともされています。特に新しいものを取り入れていく離乳期は、腸の消化吸収力が未熟なために食物アレルギーを起こしやすく、母体を通じて摂取した食品の影響が赤ちゃんに現れる産前産後の母親の食事、離乳食の開始が早すぎる、離乳食の進め方が早い、食品添加物など食品の安全性の問題が大きな理由としてあげられています。

除去食療法をスムーズに進めるために
離乳食は摂取した食品数が少ないので原因となるアレルギーを見つけやすく、早く始めれば始めるほど除去する期間も短くなるといわれています。一人ひとりの子どもによって治療法や経過が異なります。

除去方法の進め方
食物抗原(アレルゲン)となるのは主にたんぱく質です。原因食物としては牛乳、卵、大豆が多く、この頃では米・小麦などの穀物も増えてきています。

進める時
・母乳を勧める
・母親の食事に気を付ける
・離乳食の開始時期を遅くする(6カ月前後)
・果汁より野菜スープから始める
・離乳食をゆっくり進める

ゆるめる時
・一つの食品から始める

共通すること
・除去した食品の代替を必ず行う
・アレルギーを起こしにくい食品から少しずつ薄めながら使っていく(少量)
・新しいたんぱく源を入れたときは1~2週間の経過観察をする(ゆっくり)
・同じものを続けて与えない(症状の合わせた回転食)
・牛乳・卵・大豆などを同時にたくさん使わない(種類と使い方)
・抗原性を低める調理の工夫をする(生で使わない)
 アクの強いものは火を通した後、しっかり水にさらしてアクを抜く
 消化しにくいものは量・切り方・煮る時間に気を付ける。
 加熱を十分にし、調理温度の高いものから与える。
・風邪、病気など身体の抵抗力が落ちているときは食事内容に気を付ける。
・子どもの家族の体質を考慮する。好き嫌いではなく本能的に嫌うものは与えない。
・素材が見える手作りのものを与える
 ベビーフードなどの使用を避ける
 インスタントの加工食品や調理済み食品の使用を避ける
 おやつもできるだけ手作りのものを与える
 外食や出前料理をとるときは油断することが多いので気を付ける
・安全で新鮮な旬の食材を選んで使う。特に食品添加物(合成着色料、漂白剤、防腐剤なあど)に注意   し、香辛料なども使わない。
 野菜、果物は無農薬または低農薬のものを選び、完熟したものを使う
・薄味で調理する(糖分・塩分)


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